「老朽原発を動かしてはならない」。関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の再稼働に反対する福井県内外の住民が10月19日、美浜町役場前に集まり、声を上げました。オール福井反原発連絡会が町内を回り、街頭宣伝に取り組みました。
参加者らは役場に向かって、「大事故が起これば、住めないまちになってしまう」「政府も関西電力も若狭に住む私たちの命や暮らしを何も考えてくれていない」「被害は関西にも及ぶ」と、思い思いに訴えました。
美浜町議会は同日、臨時議会を開き、美浜3号機の再稼働を求める請願2件について、採決する動きもありましたが、原子力発電所特別委員会に付託して閉会中の継続審査とすることに決まりました。
関電は、運転開始からすでに40年を超えている3基の再稼働をねらい、このうち美浜3号機は1月に、高浜1号機(同県高浜町)は3月に、国による使用前検査が終わるとしています。稼働40年を超える運転は例がありません。
請願は、県原子力平和利用協議会美浜支部と、美浜町区長会会長などが提出したものです。
16日には資源エネルギー庁の小沢典明統括調整官が町役場を訪れ、戸嶋秀樹町長に再稼働への理解と協力を求めています。
(「しんぶん赤旗」2020年10月22日より転載)