首都圏反原発連合(反原連)は10月16日、首相官邸前抗議を行いました。菅政権は、東京電力福島第1原発で増え続けているトリチウム(三重水素)を含む汚染水の処分について、海洋に放出する方針の決定を急いでいます。冷たい風が吹くなか、参加者は「汚染水を海に流すな」「海洋放出、勝手に決めるな」と訴えました。
釣りが趣味で、よく海に行くという東京都文京区の男性(80)は「いつまで福島の人たちを苦しめるのか」と憤ります。「タンクの汚染水のなかにはトリチウム以外の放射性物質が含まれていることが明確になっています。これ以上、海を汚すなんて我慢できません」と語りました。
参加者は、東北電力女川原発について宮城県知事が同意する立場を示したことにも抗議の声をあげました。
(「しんぶん赤旗」2020年10月17日より転載)