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プルトニウム45.5トン保有・・19年末 0.2トン減、依然大量

 内閣府は8月21日、日本が国内外に保有するプルトニウムの総量が2019年末時点で、前年比約0・2トン減の約45・5トンだったと原子力委員会に報告しました。原爆の材料にもなるプルトニウムを日本は、依然として大量に保有しています。

 国内保管量は九州電力玄海原発3号機(佐賀県)が、新たなウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を炉に挿入し、発電したことで約0・16トン減少。昨年の約9・02トンから、約8・86トンになりました。

 一方、海外に再処理を委託してまだ返還されていない分は、フランスと英国に計約36・6トン。自然崩壊で昨年比0・05トン減少しました。

 政府は普通の原発でMOX燃料を使うプルサーマルで、プルトニウムを消費しようとしています。東京電力福島第1原発事故後、プルサーマルを実施したのは玄海原発3号機の他、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)や関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の4基ですが、プルサーマルを実施すると使用済みウラン燃料以上に厄介な使用済みMOX燃料が発生しています。

(「しんぶん赤旗」2020年8月22日より転載)