福島第1原発の放射能汚染水の海洋放出反対の声を大きく広げようと7月12日、福島県郡山市で集会が開かれました。県内青年でつくるDAPPE(ダッペ)主催。集会後に駅前商店街をサウンドデモ行進し、「海に流すな汚染水」「暮らしを守れ 命を守れ」と唱和しました。
「私たちは苦しみながらも復興へ前進しようと頑張り、今も苦しんでいる。数十年も続く汚染水の海洋放出を国が決めるなんて許されない」。冒頭にこう訴えた農業関係の仕事をしているDAPPEの女性は「汚染水の海洋放出に絶対反対」と力を込めました。
漁師の小野春雄氏(69)は「一番の利害関係者の漁業者に説明がない。試験操業を積み重ねて実績を挙げてきたところに海への汚染水放出。これ以上、福島の漁師をいじめるな」と訴えました。
農家やスーパー経営者も「原発事故後、福島の米や野菜、果物、魚が売れなくなり、今度は汚染水海洋放出。福島県民の命運が絶たれる」などと断固反対を表明しました。
無所属の金子恵美衆院議員、日本共産党の岩渕友参院議員、立憲民主党の古市三久県議が海洋放出反対へ頑張ると発言。国民民主党・小熊慎司衆院議員と社民党・紺野長人県議のメッセージ、大学教授のビデオメッセージが紹介されました。
(「しんぶん赤旗」2020年7月14日より転載)