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東海第2原発県民投票条例案・・茨城県議会 審議開始

知事は賛否を明らかにせず

 茨城県議会が6月8日開会し、日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)再稼働の賛否を問う「県民投票条例案」が上程されました。

 条例案は「いばらき原発県民投票の会」が8万6703人分の署名を添えて本請求したもので、県議会での審議が始まります。新型コロナウイルス対策が講じられた本会議場には、入場制限いっぱいの傍聴者が集まりました。

 「会」の徳田太郎共同代表は意見陳述で、条例案が「いかにして民意をはかるのかという政策決定過程を問う議案だ」と指摘。「多くの県民が茨城の未来を考え、話し合い、選びたいと待っている」と前向きな審議を求めました。

 大井川知事は、再稼働の是非をめぐり県民などの意見を聞く方法について「県民投票を含めさまざまな方法があることから、慎重に検討していく必要がある」とする意見を付けました。条例案に対し、知事自らの賛否は明らかにしませんでした。

 条例案は18日の防災環境産業委員会と総務企画委員会による「連合審査会」での審議を経て、23日の本会議で採決される予定。

 日本共産党の山中たい子県議団長は「知事は条例案に対し、自らの態度を明らかにすべきだった。9万人近い県民の思いを受け止めてほしい」と話しています。

(「しんぶん赤旗」2020年6月9日より転載)