原発ゼロをめざす鹿児島県民の会は5月29日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県境を越える移動の自粛が呼びかけられる中、九州電力川内(せんだい)原発(薩摩川内市)で、県内外から数千人の業務従事者が集まり、特定重大事故等対処施設(テロ対策施設)の建設工事や、1・2号機の定期検査が進められている問題で、県として九電に感染防止対策の徹底を求めるよう、三反園訓知事あてに申し入れました。
地元住民や宿泊施設、建設業者からは、原発に県外から多くの従事者が移動してくることに強い不安の声が寄せられており、薩摩川内市長も九電に感染防止の徹底を申し入れています。県民の会は25日午前6時~8時にゲート前で県外車両の台数を調査。600台中、205台の北海道から沖縄まで26都道府県、緊急事態宣言が解除されていない地域の車両も確認されました。
申し入れでは、九電の費用負担で県外からの業務従事者全員にPCR検査を実施することや、安全が確認できない場合はあらゆる工事の中止を九電に要請するよう求めています。
日本共産党のたいら行雄県議は「九電が県民の不安を払しょくし、従事者の健康を守るためにも、強く申し入れてほしい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2020年5月31日より転載)