原子力規制委員会は16日、北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機の審査で、泊原発の敷地内断層の評価に関してさらなるデータの提出をもとめるとともに、それを踏まえて再び現地調査を行うことを決めました。
泊原発の敷地内には11本の断層が見つかっています。このうち、1、2号機の近くを通るF―1断層が活断層かどうかが焦点になっています。
北海道電は、F―1断層と同時期に活動したと考えられる小断層の最終活動時期などについて調査結果を報告。12万~13万年前以降動いていないとして、活断層ではないと改めて主張しました。
これに対し規制委側は、北海道電が小断層によって変化していないとしている地層に割れた跡が存在しているように見えるとして、小断層がどこまで伸びているのかを判断するデータを示すよう求めました。また、地層区分の根拠や広がりなどデータと説明を求めました。北海道電側は追加調査によるデータの拡充を約束しました。
北海道電は2013年7月に審査を申請。地震や津波の問題で6年以上議論しています。
(「しんぶん赤旗」2020年4月18日より転載)