東京電力福島第1原発の放射能汚染水を処理した後に薄めて海に流す案などの処分方法を政府が検討している問題で、経済産業省が書面での意見募集を始めました。5月15日まで。
市民団体が、意見聴取のあり方も含めて応募を呼びかけています。
この問題をめぐっては、経産省の小委員会が2月、海や大気に放出する案を「現実的な選択肢」とする一方、新たな風評被害への懸念があるとする報告書を公表。同省は、タンクによる長期保管には後ろ向きの姿勢で処分方法の検討を加速し、今月から地元自治体や農林水産業など「関係者のご意見をうかがう場」を開いています。
市民団体から、「関係者」を狭く絞るのではなく一般市民や福島県外からも公開の場で意見を聴くよう求める声、書面による意見聴取を「ききっぱなし」にするのではなく十分に討議するよう求める声があがっています。
意見募集は、電子メール、ファクス、郵送で。2000字以内、1回限り。詳細は、経産省の廃炉・汚染水対策ポータルサイト。
(「しんぶん赤旗」2020年4月11日より転載)