東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされたとして、福島県双葉、楢葉両町などの住民216人が東電に慰謝料を求めた訴訟で、東電は3月26日、同社に賠償を命じた仙台高裁判決を不服として最高裁に上告しました。
12日の高裁判決は、ふるさとの喪失による慰謝料などを認め、一審を上回る計約7億3400万円の支払いを東電に命じました。原発事故による被害をめぐる集団訴訟で初の高裁判決でした。
東電は上告について、「判決内容を精査した結果、総合的に判断した」としています。
(「しんぶん赤旗」2020年3月27日より転載)