原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は25日の定例記者会見で、関西電力の第三者委員会が14日に公表した調査報告書について、「報告書全体に目を通した。生々しい部分もあって、驚いた。もう一つは憤りを禁じ得ないというのが率直な感想」と述べました。
報告書では、関電の高浜原発を立地する高浜町の森山栄治元助役から関電元会長ら計75人が総額約3億6千万円を受領していたと指摘。金品は元助役に関係する企業に関電が工事を発注する見返りだったと認定しています。
これを受け経済産業省は関電に対し、電気事業法に基づく業務改善命令を出し、関電は業務改善計画を3月末までに提出し、実行状況について同6月末までに報告を行うとしています。
更田氏はこれらを「関心を持ってみていきたい」と述べ、新しい経営層との意見交換もしていくとしました。
(「しんぶん赤旗」2020年3月26日より転載)