首都圏反原発連合(反原連)は2月7日、首相官邸前抗議を行いました。東京電力福島第1原発事故で発生している汚染水の処理で、政府の小委員会が海洋放出を「確実」とする報告書を大筋で了承。深刻な影響が長期にわたる原発の異質の危険、事故収束の困難さが改めてあらわになるなか、参加者は「安倍政権は再稼働やめろ」などと声をあげました。
国会正門前のスピーチで横浜市の男性は、海洋放出ありきの議論を批判。トリチウム以外の放射性物質が含まれていることにも触れ、「(放出前提の)拙速な方向ではなく、タンク増設、処理に必要な技術開発などに力をつくすべきです」と語りました。
別の男性は、四国電力伊方原発での電源喪失や相次ぐトラブルについて「モラルが失われている。そんな会社に原発を動かす資格ない」と話しました。
日本共産党の山添拓参院議員が参加してスピーチ。「これ以上、原発を動かしても、造らせてもなりません。原発ゼロを実現するために、ご一緒に頑張りましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2020年2月8日より転載)