東京電力福島第1原発4号機原子炉建屋の2階の梁(はり)が4カ所で折れるなど損傷していることが2月4日、福島第1原発事故の分析に係る原子力規制委員会の検討会で報告されました。事故時の水素爆発によるものとみられています。昨年12月には、規制委の調査で3号機の原子炉建屋3階の梁の破損が判明しています。
調査は1月17日、規制委事務局の原子力規制庁職員らが実施。4号機建屋の北西側の梁4カ所で破断などが見つかり、南北に延びる梁は、むき出しになった鉄筋が強く折れ曲がっていました。これまでに3階の床が下方にたわんでいることが分かっていましたが、4号機の梁の破断などを規制庁が確認したのは初めてといいます。
また同月30日には、2号機原子炉建屋5階の放射能汚染状況を調査。原子炉上部のコンクリート製のふたの下面などの汚染の可能性をみるため、ロボットなどを使い詳細な測定を行いました。測定された最大線量は、683ミリシーベルトでした。規制庁が分析中ですが、ふたの下面などからの放射線を示す特徴があったと説明しています。
(「しんぶん赤旗」2020年2月5日より転載)