原子力規制委員会の更田豊志委員長は1月22日の定例会見で、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の運転差し止めを命じた広島高裁決定(1月17日)への感想を問われて、同原発3号機に対する規制委の許可判断について「十分な調査に基づいて審査を行った。適正な判断だった」と述べました。
広島高裁決定は、国の地震調査研究推進本部が17年に公表した「中央構造線断層帯長期評価(第二版)」の記載に基づいて、周辺の活断層について四国電力の調査は不十分と指摘。これを問題ないとした規制委の判断は「過誤ないし欠落があった」と結論づけています。
更田氏は、「中央構造線断層帯長期評価(第二版)」について「判断を覆すような事実ではないと現在、考えている」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2020年1月23日より転載)