東京電力は12月6日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の1、2号機排気筒の配管に沿った5ヵ所の放射線量を測定して、放射線源の線量を推定した結果、1時間当たり2万5000ミリシーベルトの箇所があると発表しました。これは、人が浴びると十数分で死ぬとされる値です。
この排気筒下部の周囲では、一昨年(2011年)8月の測定で、同1万ミリシーベルト以上の線量が検出されていました。東電は、高線量の線源があると推定されていた配管付近の線量を測定し、放射線源の表面の線量を推定しました。
この排気筒は2011年3月12日に1号機の原子炉格納容器の蒸気を逃がすベント(排気)を行った際に使用されており、東電は、そのときに流れこんで残った放射性物質が原因ではないかと推測しています。