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伊方原発差し止め 「生きた司法」を歓迎・・伊方とめる会など声明

 広島高裁が伊方原発3号機の運転差し止めの決定を出したことを受け、愛媛県の伊方原発をとめる会と弁護団は1月17日、会見を開き、決定について「裁判官の良心を示した画期的な決定」と歓迎する声明を発表しました。

 声明は決定について、地震と火山の二つの点による「具体的危険性が存在しないことについて四国電力の疎明(弁明)が尽くされていないと判断し、住民側の主張を認めた」とし、「基本的人権の擁護という裁判所の使命を果たしたもの」と評価しました。

 とめる会共同代表の一人、須藤昭男さんは「司法が『原発は駄目だ』といった意味は大きい。私は福島の事実を知っています。この悲劇を繰り返してはなりません。広島には『生きた司法』がありました。今度は松山でも凱歌(がいか)をあげたい」と話しました。

勝訴決定に喜び

 勝訴決定を受けて広島市内で記者会見した弁護団共同代表の中村覚弁護士は今回の決定について、「極めて常識的な判断だ」と評価しました。

 抗告人の一人、山口県柳井市の青木シヅエさん(84)は「とてもうれしい。全国の原発の廃炉、原発ゼロが一番の望みです」とのコメントを寄せました。

 本訴でたたかう原告副団長の窪田伸子さん(58)=山口県平生町=は「このようなうれしい会見は初めてです」と涙で言葉を詰まらせました。

(「しんぶん赤旗」202020年1月18日より転載)