北陸電力志賀原発の敷地内の断層をめぐって、2号機(石川県志賀町)の再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査会合が10月25日、東京都内で開かれました。この問題では4カ月ぶりの会合です。
議論したのは、1月の審査会合で審査の対象になった陸域の6本の断層。1号機原子炉建屋直下を通る「S―1」断層、2号機原子炉建屋直下を通る「S―4」などが含まれています。北陸電はボーリング調査の結果などに基づき、いずれも「活断層ではない」と改めて主張しました。
これに対し、規制委は、調査データの追加説明などを求め、引き続き議論することになりました。
今後は、この陸域部のほか、海岸部での審査対象を調べるため、原子炉の冷却用の海水を取り込む重要施設「取水路」で確認されている破砕部や、近くの11本の断層、能登半島西岸域の活動性について北陸電が説明する予定です。
(「しんぶん赤旗」2019年10月28日より転載)