全労連、全日本民医連などでつくる「原発をなくす全国連絡会」は11月12日、元裁判官の樋口英明弁護士を講師に迎え、「大飯原発差し止め判決から学ぶ」と題して学習会を開きました。
樋口氏は、福井地裁裁判長の2014年5月、関西電力大飯原発の運転差し止めを命じる判決を出しました。
樋口氏は、判決は科学が示す真実に立ち、被害の重大さ、発生する確率を直視したと指摘。事故の被害の大きさは「福島第1原発事故を見れば明らかだ」と強調しました。
2000年以降、原発の基準地震動を上回る地震が頻発していることなどをあげて「この事実を見れば日本で原発が許されるはずがない。原発の問題を次の世代に先送りすることは許されない」と訴えました。
参加者の質問に答えて、市民ができることとして、客観的な事実をシンプルに広く伝えることや原発反対の人に投票することなどをあげました。
(「しんぶん赤旗」2019年11月15日より転載)