東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働反対と廃炉を訴える新潟県16団体、長野県2団体、群馬県1団体は9月1日、新潟県柏崎市で、力を合わせて「なくそテ原発2019柏崎大集会」を開き、会場いっぱいの1100人が参加しました。
同実行委員会の高野誠さんは、先月東電が柏崎市長に示した、同原発6・7号機の再稼働を廃炉の前提とする回答を批判。「3県に広がった運動の輪を生かし、再稼働を許さず、廃炉を実現しよう」と訴えました。
経済学者の金子勝氏が講演し、新潟で与党が勝てなくなっているのは、原発事故が新潟の経済を壊してしまうことへの不安が大きいからだと指摘。「原発輸出は全部失敗。関わった企業は全部つぶれかかっている。安全を二の次にする原発は、経済も壊している。原発をやめ、新しい分散型エネルギー社会をつくろう」と呼びかけました。
群馬県の「原発をなくす前橋連絡会」の丹治杉江さんは、福島からの報告として、原発周辺5自治体で事故前は4000人いた小・中学生が、今は120人しか戻っていないと指摘。国と東電の被災者切り捨て政策を批判しました。
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん、原発をなくす全国連絡会の小田川義和さんがあいさつ。さようなら原発1000万人アクションからメッセージが届きました。
参加者は、集会の最後に「なくそテ原発!」とプラカードを掲げた後、「原発いらない」「電気は足りてる」とコールしながら元気にデモ行進しました。
(「しんぶん赤旗」2019年9月2日より転載)