全私研 討論終え閉会
滋賀県大津市で開かれている第50回全国私学夏期研究集会(全私研)は29日、2日間27分科会での討論を終え、閉会しました。全私研に参加した高校生らが並行して開いた「全国高校生交流集会」には約100人が集まり、政治参加や憲法、私学助成金問題などについて討論しました。
高校生たちは、四つの分科会に分かれてグループ討論しました。「社会とのかかわり」と題した分科会では、私学助成の問題、原発事故と東北の復興、戦争と平和など、社会に対する思いを高校生たちが語り合いました。
「ニュースではわからない事実や、実際に自分が関わらないと見えないことはたくさんある。もっと後輩にも伝えていきたい」―。初めて全私研に福井県から参加したと話す3年生の女子生徒(17)は、福島県を中心に高校生たちが東北の被災地を訪問するツアーの報告を聞いて、このように語りました。
「人ごとじゃない。全部自分ごとだ」―。岡山県から参加した男子高校生(16)は、私学助成の問題をもっといろんな人に知ってほしいと言いました。「学費が払えずに苦しんでいる当事者の生の声は、絶対に人びとに響くと思う。学費で苦しんでいる当事者は、なかなか声を上げることができないし、そうした場所もない。(全私研のような)当事者が声を出せる場所を増やすべきだ」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2019年7月30日より転載)