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福島第1全て廃炉へ・・東電が5・6号機も決定/海側観測用井戸で、水の分析ミス

東京電力は12月18日の取締役会で、福島第1原発5、6号機の廃炉を決定しました。来年(2014年)1月31日付で廃炉とします。

東電はこれまでに、福島第1原発について、2011年3月の東日本大震災で放射能漏れ事故を起こした1~4号機の廃炉を決めており、全ての原子炉が廃止されることになります。

同原発の全基廃炉は、地元住民たちが強く求めていました。しかし、東電はそれにこたえようとしてきませんでした。今回の決定は、その声を無視し続けることができなくなったためです。しかし、同じく全基廃炉を求められている福島第2原発1~4号機については、廃炉の意思を示していません。

福島第1原発は、1971年3月に営業運転を開始しました。次々建設された6基の原発はたびたび事故を起こし、地震や津波で重大な事故が起こると指摘されながら対策を怠り、今回の原発史上最悪の事故を引き起こしました。

海側観測用井戸・・水の分析でミス

東京電力は12月17日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)1号機北の海側観測用井戸(0‐3‐2)の地下水から高い濃度の全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が検出された問題で、別の場所の井戸で採取した水が混入したことが原因だと発表しました。試料を扱う過程でミスがあったものとみられます。

この井戸では、16日に採取した地下水から1リットル当たり6万3000ベクレルの全ベータが検出されていました。13日採取分では検出限界値未満で、周囲の井戸からは高い濃度の全ベータは検出されていないため、17日に地下水を再び採取、分析しました。その結果、全ベータは検出限界値未満だったといいます。

16日に別の場所の井戸(1—16)からも同時に地下水を採取しており、高い濃度の全ベータが検出されていることから、採取、分析の過程で水が混入したと東電はみています。

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