原発事故被害の完全賠償を求める、いわき市民訴訟(伊東達也原告団長)の第33回口頭弁論が22日、福島地裁いわき支部で開かれ、原告本人尋問が行われました。
4人の原告が、原発事故によって具体的にどのような損害を受けたかについて自らの体験を話しました。本人陳述に対し、原告、被告双方の代理人が尋問を行いました。
10歳の息子、6歳の娘の母親は事故直後、正しい情報が分からず、避難までのさまざまな葛藤があり、アレルギー体質の子への低線量被ばくの影響を恐れたと話しました。
男性の原告は、妻が原発事故の5日後に出産、その2日後に妻子とともに山形県に避難しましたが、経済的事情から1カ月でいわき市に戻りました。放射能汚染を恐れ、洗濯物を外に干さなかったと語りました。
次回の裁判は3月5日です。
(「しんぶん赤旗」2019年1月24日より転載)