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燃料搬出を再延期 福島第1原発3号機・・不具合相次ぎ & 甲状腺がん 診断2人増

燃料搬出を再延期 福島第1原発3号機・・不具合相次ぎ

 東京電力は12月27日、福島第1原発3号機の使用済み燃料プール内からの核燃料取り出し時期について、来年3月末を目指すと発表しました。取り出しに使う機械に不具合が相次ぎ、搬出開始を11月から年明け以降に延期していました。完了時期は2020年度中としています。

 東電によると、3号機の原子炉建屋最上階の燃料プール内で、未使用も含め566体の燃料を保管しています。計画では、建屋上部に設置した燃料取扱機を使い、水中で専用容器に収納。クレーンで下ろし、別の建屋のプールに運びます。作業は全て遠隔操作で行います。

 未使用の燃料7体を取り出した後、搬出先の建屋にある燃料取扱機の定期点検のため中断し、6月に再開する予定です。

 3号機では当初、搬出開始時期を2015年度上半期としており、延期は3回目。

(「しんぶん赤旗」2018年12月29日より転載)


甲状腺がん 診断2人増・・9月末時点で累計166人

 福島県は12月27日の有識者会議で、東京電力福島第1原発事故当時に18歳以下だった県民を対象とする甲状腺がん検査で、新たに2人ががんと診断されたと報告しました。9月末時点で累計166人。がんの疑いを含めると207人となり、6月末から5人増えました。

 県が2017年度から実施している、20歳超を対象に5年ごとに検査を実施する「25歳時の節目の検査」では、がんの疑いと診断された例が初めて報告されました。

(「しんぶん赤旗」2018年12月29日より転載)