北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の非常用ディーゼル発電機でケーブル端子の接続の不備が9年以上放置されていた問題で、原子力規制委員会は12月19日、保安規定違反の中で判定区分としては2番目に重い「違反2」と認定しました。
北海道電は、先月9日の点検中に3号機の2基あるディーゼル発電機のうち1基を起動操作したところ、起動しませんでした。調査し、信号ケーブルの端子が制御盤の端子台にねじ止めされていなかったことが判明しました。
北海道電の推定では、燃料が初装荷された2009年1月25日から端子は接続不良でしたが、端子が端子台に接触していたため、これまでの検査では異常がなかったとしています。今回の点検で作業員が端子台のゆるみを確認した際に端子台から離れ、起動しなかったとしています。
泊原発の保安規定では、運転中や停止中に2基のディーゼル発電機が動作可能であることを求めています。
安全上重要な施設であるディーゼル発電機の「安全機能の健全性を担保できない状態」だったとして、保安規定違反の違反2と認定しました。北海道電は、来年3月25日までに原因分析と再発防止策の策定を実施し、規制委は保安検査で追加検査を実施していくとしています。
(「しんぶん赤旗」2018年12月20日より転載)