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総合資源エネルギー調査会基本政策分科会の委員からも批判

原発ありきの“できレース”・・日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会常任顧問 辰巳菊子さん

基本計画の原案が提示された12月6日、私が原案を手にしたのは夕方近くでした。同日夜の分科会で三村分科会長は「修正は可能だ」と言いました。しかし、私が主張してきた「国民の声を聞いてほしい」という意見は反映されず、翌週審議が打ち切られました。

いくつも審議会に参加してきて、これだけ徹底して意見が排除されたのは初めての体験です。はじめに原発ありきの″できレース″でした。

私は、原発は好きではありません。でも、今回それを押し付ける議論はしていません。福島原発で大変な事故が起き、国民の大多数が原発ゼロを望んだ。その声に応えて何かできるのか一緒に考えるべきだと思ったからです。残念ながら、そういう議論とは程遠いものでした。

 

放射性廃棄物どうするのか・・京都大学大学院教授 植田和弘さん

エネルギー基本計画案を策定する議論では、原発を維持するという意図が非常に強く感じられました。

再稼働の前提となる安全性では、福島の事故を二度と起こさないような仕組みが担保されているとは言えません。放射性廃棄物の処分方法や保管場所も決まっていません。どんな中小企業の工場でも、廃棄物の処分先が決まらないと操業はできません。原発だけ特別扱いです。それに加え、廃炉技術や被ばく労働の防止も確立できていません。

核燃料サイクルや高速増殖炉「もんじゅ」について、全く動いてこなかったのに「引き続き着実に進める」と書いています。国民の感覚と大きく離れているし、リアリティーがありません。

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