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燃料取り出し装置停止・・福島3号機 点検で不具合12件目

 東京電力は11月12日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す設備で、模擬燃料を移動する作業中に警報が発生し、装置が停止したと発表しました。プール内の模擬燃料をつかみ取り、同じプール内の専用容器に入れるため移動中でした。

 東電によると、11日午後2時43分ころ、同装置で電源異常が発生。遠隔操作用のモニターも見えなくなったといいます。3号機からつながるケーブルの中継機器の電源が切れていました。

 12日正午すぎに復旧して模擬燃料が元の場所に戻るまで約22時間、プールの中で模擬燃料をつかんだまま装置が停止した状態でした。詳しい原因を調査中です。

 今年9月下旬から実施している3号機の燃料取り出し設備の点検で明らかになった不具合は、今回で12件目。

(「しんぶん赤旗」2018年11月14日より転載)