東北電力の原田宏哉社長は10月25日、宮城県庁で村井嘉浩知事と会談し、営業運転開始から34年余りを経た女川原発(宮城県石巻市、女川町)1号機を廃炉にすることを決めたと伝えました。原発4基を保有する同社の廃炉決定は初めて。
原田社長は村井知事との会談で「再稼働に必要な安全対策工事に関わる技術的な問題や再稼働した場合の運転年数などを総合的に判断した」と1号機の廃炉決定の理由を説明しました。
女川1号機は、1984年6月に営業運転を開始しました。2011年3月の東日本大震災による津波で深刻な事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、出力は52万4000キロワット。
(「しんぶん赤旗」2018年10月26日より転載)