定期検査で停止していた九州電力川内(せんだい)原発2号機の再稼働予定の29日午後9時を前に、同日午前、市民団体「ストップ川内原発!3・11 鹿児島実行委員会」が原発のゲート前で抗議行動を行いました。
県内外から約40人が集まり「原発再稼働反対」「2号機も動かすな」と怒りのシュプレヒコールを上げました。
参加者が次々とマイクを握り、「多くの国民の声を踏みにじり再稼働を繰り返す九電を断じて許すことはできない」「原発のない社会を一日も早く実現しよう」と訴えました。
原発から11キロ地点に住む、城下義博さん(70)は「処理もできない放射性廃棄物を出し続ける発電はやめてほしい。60年運転などとんでもない。国のエネルギー政策を変えさせるためにも声を上げ続ける」と語りました。
日本共産党の井上勝博薩摩川内市議と、まつざき真琴県議、社民党県連合の北森孝男代表も参加しました。
2号機は4月から定期検査入りし、1985年の運転開始以来、初めて蒸気発生器を交換したほか、原子炉を冷却する海水ポンプを取り替えました。30日午前に核分裂反応が連鎖する臨界に達し、31日午前に発電を再開する予定。最終検査を終えて9月下旬に営業運転に移行する見通しです。1号機は5月に再稼働して6月に営業運転に入っています。
九電は川内原発1号機と玄海原発3、4号機がすでに稼働しており、福島第1原発事故後初めて4機が同時に稼働することになります。
(「しんぶん赤旗」2018年8月30日より転載)