オール福井反原発連絡会は22日、関西電力が狙う高浜原発4号機(福井県高浜町)の再稼働を許さないと、福井市の県庁前でスタンディングに取り組み、高浜発電所前でも「再稼働反対」と訴えてアピールしました。
関電は定期検査で止めていた高浜4号機を22日にも再稼働する予定でしたが、圧力容器上ぶたの温度計引き出し管接続部から放射性物質を含む蒸気漏れが発生し、原因究明と対策のため定検延長を発表しました。タービン動補助給水ポンプの制御油圧低下で警報が鳴るトラブルも起きています。
県庁前では、原発問題住民運動県連絡会の林広員事務局長らが訴え、日本共産党県委員会からは南秀一委員長や金元幸枝書記長、佐藤正雄県議らが参加しました。
林氏は「規制基準に適合しても安全とは言えない。再稼働は無責任だ」、新日本婦人の会県本部の多田初江会長は「原発を動かし、使用済み核燃料をどう処分するのか心配です」「酷暑でも電気は足りている」と訴えました。
佐藤県議は「大飯や高浜で事故が起これば仕事や雇用の前提がなくなってしまう。福島事故で痛いほどわかったではないか」と強調しました。
高浜発電所前では100人近くが参加し、デモ行進や宣伝行動。共産党の猿橋巧おおい町議は「住民運動と世論を盛り上げよう」、渡辺孝高浜町議は「運動で廃炉にしていこう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2018年8月23日より転載)