原発ゼロをめざす島根の会は8月7日夕、松江市の県庁前で集会を開きました。溝口善兵衛知事が同日に中国電力に島根原発3号機(同市)の新規稼働に向けた適合性審査申請を了解したことに対し、約70人の参加者が抗議。「県民の声をちゃんと聞け」「原発事故を忘れるな」などのコールを響かせました。
日本共産党の尾村利成県議が情勢報告し、溝口知事が国のエネルギー政策をそのまま県の見解として発表したことを批判しました。
参加者から5人がリレートーク。県議会を傍聴した男性は「議員のほとんどが審査申請を了解することに賛成していた。県民は原発の稼働を望んでいない。県民に選ばれた県議は県民の声を聞くべきだ」と訴えました。
男性教員は「地震などを引き起こす大自然を相手に絶対安全などありえない。子どもの未来を守るためには原発を止める以外に手段はない。こん身の怒りを込めて溝口知事に訴える」と語りました。
参加した女性(75)は「3号機は日本最大の発電能力をもつ原発です。核のゴミもたくさん出るのでは」、男性(64)は「使用済み核燃料がたまるばかり。廃棄物もいったいどうするつもりだ」とのべました。
(「しんぶん赤旗」2018年8月9日より転載)