九州電力が6月16日、玄海原発4号機(佐賀県玄海町)を再稼働させました。同原発前には再稼働に反対して九州各県から約100人が集まり、「玄海原発再稼働反対」「電気は足りてる」とシュプレヒコールや抗議の声を上げました。
それぞれが抗議文を手渡そうとしましたが、九電は3月の3号機の再稼働のときと同様、受け取りを拒否しました。
玄海原発住民対策会議の成冨忠良事務局長は、質問しても九電からまともな回答が一つもないと批判。同原発から約6キロにある玄海町立未来学園(小中一貫校)に安定ヨウ素剤を置こうとしないと指摘しました。
日本共産党の井上祐輔佐賀県議は「この地の企業としてこくらしている人を大切にしなければいけないのに、真摯(しんし)に話を聞こうともしない」と九電の姿勢を批判しました。唐津市の浦田関夫、福島尚美両市議も訴えました。
参加した日本共産党元玄海町議の藤浦皓(あきら)さん(81)は「政府も九電も国民の声を全く聞こうとしない。福島原発事故であれだけ人命に影響を及ぼしていながら、全く反省していない」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2018年6月17日より転載)