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「原発ゼロ基本法案」審議を・・共同提出 野党4党議員ら緊急集会 & 笠井氏「審議し実らせたい」

(写真)緊急集会であいさつする笠井亮政策委員長=6月8日、衆院第2議員会館

「原発ゼロ基本法案」審議を・・共同提出 野党4党議員ら緊急集会

 野党4党が共同提出した「原発ゼロ基本法案」の国会審議を求める緊急集会が6月8日、国会内で開かれました。提出した日本共産党、立憲民主党、社民党、自由党と無所属で賛成した議員が主催。1月に法案を提案した「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)」と原子力市民委員会が協力しました。

 同法案は、「原発廃止・エネルギー転換の実現は、未来への希望である」と明記。政治の意思として「原発ゼロ」を決断し、「動いている原発は速やかに止め」、「再稼働は一切認めない」ものとして、国会史上初めて提案されました。4党と無所属の有志議員が3月9日、衆院に提出しましたが、審議はまだ行われていません。

 集会では、衆院経済産業委員会に近く付託される見通しで、同委員会の理事会が決めれば、審議が開始されると報告されました。

 日本共産党の笠井亮政策委員長・衆院議員は「党派や立場を超えて議論を積み重ね、再稼働させず原発ゼロを実現するために頑張りたい。新潟知事選勝利とともに一刻も早い審議入りへ全力を挙げたい」と述べました。

 原自連の吉原毅会長(城南信用金庫相談役)は、「原発が即時なくなれば経済も良くなることは、世界の情勢が証明しています。原発ゼロで日本の正しい道を切り開き、国会の権威を取り戻していただきたい」と、法案実現に期待しました。

 原子力市民委員会の満田夏花(かんな)座長代理は、「自民党の理事に十分な審議時間を取るよう求めてほしい。なにより国会の外で盛り上げることが大事」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2018年6月9日より転載)


原発ゼロ法案 委員会付託・・笠井氏「審議し実らせたい」

 立憲民主党、日本共産党、社民党、自由党の4野党が共同提出(3月9日)した「原発廃止・エネルギー転換を実現するための改革基本法案」(原発ゼロ基本法案)が8日、衆院経済産業委員会に付託されました。

 共産党の笠井亮政策委員長は同日の会見で、「国会史上初の原発ゼロ法案を共同提出したうえ、審議しようという点でも野党共闘の旗が立った。大いに喜びたい」と語りました。

 笠井氏は、東京電力福島第1原発事故後、「世界の流れ、揺るがぬ国民の世論のもとで、原発再稼働ストップ、原発ゼロに向けてさまざまな努力が展開されてきた」と指摘。法案の骨子を発表した原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)や原子力市民委員会などと話し合いながら共同提出した法案がいよいよ委員会にくるとして、「すでに経産委員会の理事会では『付託されたら審議せよ』と野党側から提起している。重要な問題なので参考人質疑なども含め、徹底審議を求めていきたい」と強調しました。

 一方、安倍政権による原発固執の「第5次エネルギー基本計画」については「根本的に見直しが必要だ。われわれの提案した方向こそ、よく国会で審議し、実らせたい」と決意を述べました。

(「しんぶん赤旗」2018年6月9日より転載)