福島の原発事故を忘れないと毎月11日に東京都府中市の京王線府中駅で歌って支援している「福島応援オンソング」は12月26日、東京家政大学で福祉を学ぶ学生9人と福島県いわき市の障害者施設を訪れ、利用者と交流しました。
参加者がギターの音色に合わせて「さんぽ」や「世界に一つだけの花」などの歌声を披露すると、施設の利用者や職員が笑顔で手拍子を送りました。
交流後、NPO法人いわき自立生活センターの長谷川秀雄理事長が、農林水産業や避難の問題など県内の復興の状況や、福祉現場の実情を報告。「原発事故の避難で人口減少に拍車がかかり、人手不足が深刻な問題だ」と話しました。
東京家政大学3年の女子学生(20)は「原発事故による介護職の人手不足や子どもを持つ人、妊婦が放射能への不安から帰還できないなど学ぶことができた。改めて原発事故は終わってないと思いました」と真剣な面持ちでした。27日には福島県楢葉町を訪れます。
福島応援オンソングの佐々木公一代表は「福島の健全な復活抜きに日本の未来はない」と述べています。
(「しんぶん赤旗」2017年12月27日より転載)