厚生労働省は12月13日、東京電力福島第1原発の事故対応に当たり、白血病を発症した東電社員の40代男性について、放射線被ばくによる労災と認めました。同省有識者会議での検討を経て、富岡労働基準監督署が認定しました。原発事故対応に従事した人の労災認定は4人目。
同省によると、男性は2016年2月に発症するまでの約19年3ヵ月間、主に福島第1原発で勤務。事故が起きた11年3月からの9カ月間は避難誘導や津一波の被害確認、1号機と3号機の原子炉格納容器への注水など緊急作業に当たりました。
総被ばく線量は約99ミリシーベルトで、うち事故後は約96ミリシーベルトでした。
原発事故では、これまで16人が労災申請。認定された4人以外は不支給5人、取り下げ2人、調査中5人となっています。
(「しんぶん赤旗」2017年12月14日より転載)