原発反対運動を続けて50年ほどになる福井県小浜市の中嶌哲演・明通寺住職(75)が5月18日、関西電力高浜原発4号機(同県高浜町)の再稼働に強く抗議する断食を県庁で開始しました。関電本店(大阪市北区)前の15~17日に続くもの。日本共産党の、かねもと幸枝県書記長(衆院1区候補)、佐藤正雄県議、山本貴美子敦賀市議が連帯の激励をしました。
中嶌氏は県庁1階ロビーの椅子に座り。“沈黙”の訴えを続けます。口にするのは水だけ。原発反対の意思を示した同様の断食は生涯で5回目です。
かねもと氏らが「お体は大丈夫ですか」と声をかけると、中高氏は「ええ、今のところ」と笑顔で返しました。
中嶌氏は、関電本社前で支援者らに訴えた自身の話として、「不特定多数の再稼働反対の世論に信頼と希望を託してアピールしている」としました。高浜、大飯両原発の近傍にみられる津波の痕跡や伝承、島の沈降などの公明正大な調査・検証が必要だとして、「再稼働をごり押しして、いい気になっているが、動かした前提条件はどうだったのか粘り強く追及していかないといけない」と熱弁。
かねもと氏らが「全然お疲れがないようですね」と言うと、中嶌氏は「3日間、こん身の力を込めてスピーチせざるを得なかった」と答えました。
(「しんぶん」赤旗2017年5月19日より転載)