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東電福島第1原発 この1週間

■5月9日 原発構内から傷病者を救急搬送するためのヘリポートの運用を開始しました。東京電力によると、これまでは救急車で双葉町郡山海岸のヘリポートまで搬送しドクターヘリに乗り継いで、いわき市内の病院まで約20分間かけ搬送していましたが、約10分間に短縮できます。

■11日 使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向けて、1号機原子炉建屋を覆っていたカバーの柱とはりの取り外し作業が完了しました(写真=東電提供)。建屋カバーは、放射性物質が飛散するのを防止するためのものですが作業の妨げになるため解体が進められ、柱とはりは3月31日から取り外しを始めていました。今後、建屋最上階の調査をした上で、防風シートを取り付ける計画です。

■12日 汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去設備(アルプス)のポンプの接続部から、処理途中の汚染水が滴下しているのが見つかりました。約10分後にポンプを停止。滴下した水は、せき内にとどまっており、漏えい量は約10ミリリットル。

■13日 2号機復水貯蔵タンクから原子炉に注水する系統で、漏えい検知器の警報が発生しました。現場を目視確認したところ漏えいは見られず、東電は検知器の誤作動と判断。

(「しんぶん」赤旗2017年5月14日より転載)