中部電力は5月2日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の低レベル放射性廃棄物の焼却施設内で、粒状の放射性物質が床に広がって堆積しているのが見つかったと発表しました。施設外への影響はないといいます。
同社によると、堆積物は地下2階にある焼却灰のドラム缶保管室の排水升周辺で5ヵ所見つかりました。薄いピンク色で、直径約0・5ミリの樹脂のような粒子でした。
巡回中の委託企業の社員が見つけ、この社員が0・01ミリシーベルト被ばくしました。堆積物表面の汚染濃度は最大1平方センチメートル当たり約141ベクレルで、基準値の40ベクレルを上回ったため、周辺を立ち入り制限しました。中部電は回収して詳しく調べる方針。
同社の担当者は「液状だった物が排水升から上り、乾燥して固まったと推測している」と話しています。
(「しんぶん」赤旗2017年5月4日より転載)