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「原発は安全」に対峙・・非戦を選ぶ演劇人の会 朗読劇上演 & 高浜原発 高裁決定に抗議・・被害想定が甘い 民医連 & 司法の責任放棄・・自由法曹団

ピースリーディング「それゆけ安全マン!?」の舞台=4月4日、東京・杉並(撮影 古元道広)

「原発は安全」に対峙・・非戦を選ぶ演劇人の会 朗読劇上演

 2003年のイラク戦争を機に結成された「非戦を選ぶ演劇人の会」によるピースリーディング(平和の朗読劇)VOl.20「それゆけ安全マン!?~レントゲン・チェルノブイリ・フクシマ~」が4月4日、東京都杉並区の座・高円寺2で開かれました。

 相馬杜宇(あいば・もりたか)さんと清水弥生さんの構成・脚本による作品は、11年6月に初演、今回新たに加筆されました。前半は原子力発電政策がどう推進され、自分たちが受容してきたかが語られます。後半は福島第1原発事故をきっかけに、原発をテーマに芝居を作ろうと決意した高校演劇部員たちが、原発を「安全」と語る人々(安全マン)と対峙(たいじ)していきます。出演は高橋長英さん、竹下景子さん、根岸季衣さん、益岡徹さん、ラサール石井さんなど。

 演出の関根信一さんは「日本の原発輸出に対する批判や自然エネルギーに関する新しい世界の動きも加えています。朗読することで生々しく伝わると思います」といいます。今年の夏にも上演を予定しています。

(「しんぶん」赤旗2017年4月6日より転載)


高浜原発 高裁決定に抗議・・被害想定が甘い 民医連

 全日本民主医療機関連合会(藤末衛会長)は4月4日、関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分を取り消した大阪高裁の決定に抗議する声明を発表しました。

 声明は、大阪高裁決定について、「様々な点ていまだ改善の余地がある」としながら、対策が検討されているとして2基の再稼働を容認したことを批判。

 高浜原発での事故を想定して昨年実施された訓練では、悪天候でヘリコプターや船舶が使用できなかったなど、「被害想定の甘さや計画の不十分さを露呈させた」と指摘。東日本大震災の教訓を踏まえない大阪高裁の決定に強く抗議すると表明しています。

(「しんぶん」赤旗2017年4月6日より転載)


司法の責任放棄・・自由法曹団

 自由法曹団(荒井新二団長)は4月5日、関西電力高浜原発3、4号機の再稼働を認めた大阪高裁決定に抗議する声明を発表しました。

 声明は、同原発の運転差し止めを命じた大津地裁の仮処分決定を覆した高裁決定(3月28日)について、市民側に不当な立証責任を負わせる「不公正な判断枠組みだ」と強調。避難計画を含まない新規制基準を合理的だと判断した点は「司法の責任を放棄するもの」だと批判しました。

 高裁決定は「関電や原子力規制委員会が作成した資料をほぼうのみにした形で結論を導くものであって、新たな原発安全神話の構築に裁判所が加担したもの」とも指摘しています。

(「しんぶん」赤旗2017年4月6日より転載)