川内原発トラブル・・外部電源が一時途絶
九州電力は4月4日、運転中の川内原発(鹿児島県)で2日に外部電源3系統のうち1系統から一時受電できなくなるトラブルが発生しこと発表しました。
九電によると、2日午後4時25分ごろ、川内原発につながる外部電源の1系統から受電できない状態になりました。九電は外部電源について事前に選定しに3系統の動作が可能であることを必要と定めており、運転上のルールの逸脱と判断しました。九電は原子力規制委員会や地元自治体に運転上のルールの逸脱と報告しました。
しかし、3系統とは別の系統から受電できていることが分かったとして、2日午後7時15分に規制委と自治体に逸脱ではないと訂正しました。
一方、規制委は3日に別系統からの受電はルールの逸脱に当たる可能性があると指摘。九電は4日未明になって、再びルールの逸脱だったと規制委や地元自治体へ報告しました。九電はこの間報道発表せず、発表したのは、4日午前11時でした。
(「しんぶん」赤旗2017年4月5日より転載)
汚染水の浮遊物 成分特定できず・・福島第1原発
東京電力は4月3日、福島第1原発1号機の格納容器にたまった汚染水から浮遊物を取り出して簡易検査を実施した結果、成分を特定できなかったと発表しました。
浮遊物の放射線量は、検査を行った1号機原子炉建屋内とほぼ同じだったといいます。浮遊物の量が少な過ぎた可能性があり、東電は再び汚染水を採取することも検討します。
汚染水は3月31日、格納容器内部にホースを入れて採取。ポンプでくみ上げた汚染水をタンクにため、底に沈んだ浮遊物をきれいな水に取り込み、X線を当てて元素を分析しました。
(「しんぶん」赤旗2017年4月5日より転載)
「本訴で勝つ」抗告を見送り・・高浜再稼働で住民
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)をめぐり、滋賀県の住民らが運転差し止めを求めた仮処分申し立てで、住民側は4月3日、運転を認めた大阪高裁決定について最高裁に特別抗告などをしないことを決めました。大阪高裁決定が確定します。
大津地裁は昨年3月、運転中の原発を初めて停止させる決定をし、関電の異議も退けましたが、高裁は今年3月28日、関電の保全抗告を認め、差し止めを取り消す決定をしました。
住民側弁護団は「本訴でしっかりと主張・立証し、勝訴を目指すことが得策だと判断した」と抗告を見送った理由を説明しました。
(「しんぶん」赤旗2017年4月5日より転載)