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除染事業 贈収賄疑い・・環境省専門官らを逮捕 & 処理装置で汚染水漏れ 福島第1

 東京電力福島第1原発事故による福島県内の除染事業をめぐり、業者から接待を受けたとして、警視庁捜査2課と福島県警は3月2日、収賄容疑で環境省福島環境再生事務所の専門官鈴木雄二容疑者(56)=南相馬市=、贈賄容疑で土木建築会社「大開工業」(富山県高岡市)元社長の小杉幹雄容疑者(63)=高岡市=を逮捕しました。いずれも「間違いありません」と容疑を認めているといいます。

 福島県警によると、除染をめぐる汚職事件の摘発は初めて。

 逮捕容疑は2015年9月~16年6月ごろ、同事務所が発注した浪江町の除染事業で同社が下請けとして受注できるよう便宜を図った見返りとして、飲食や高岡市への旅行で二十数万円分の接待を受けた疑い。

 福島環境再生事務所は、原発事故による除染の推進を目的に、12年1月に設置された環境省の出先機関。除染のほか、汚染土を保管する中間貯蔵施設の整備をめぐる用地交渉なども行います。鈴木容疑者は15年4月に採用され、南相馬市にある同事務所の浜通り北支所に勤務していました。

(「しんぶん」赤旗2017年3月3日より転載)


処理装置で汚染水漏れ 福島第1

 東京電力は3月2日、福島第1原発で、処理途中の放射能汚染水の漏えいが見つかったと発表しました。

 東電によると同日午前、原発構内の集中廃棄物処理施設高温焼却炉建屋内で、作業員が水たまりを発見。現場を確認した結果、東電は、高濃度汚染水から放射性セシウムなどを取り除く「第2セシウム吸着装置」(サリー)のフィルターに接続された配管接合部から処理水が漏れたと判断しました。

 ホース周りが傷んでいたため、ホースを交換します。

 水たまりは約O・3リットルで、せき内にとどまっており、同日午後にふき取りが完了したといいます。

 サリーは、汚染水からトリチウム(3重水素)以外の62種類の放射性物質を低減できる「多核種除去設備」(アルプス)の前処理をしていますが、2月28日から停止中でした。

(「しんぶん」赤旗2017年3月3日より転載)