■12月3日 「凍土壁」(陸側遮水壁)で、計画的に未凍結にしていた山側7ヵ所のうち2ヵ所の凍結を始めました。原子力規制委員会が2日、認可していました。
■4日 午後10時40分ごろ、1~3号機の使用済み核燃料プールの冷却2次系設備で警報が発生し手動停止。同53分、別のポンプを起動しましたが同様に警報が発生。1号機の1次冷却系の配管の空気抜き弁が開いていたため、水圧が低下していました。午後3時ごろに現場を巡回した社員が、弁に接触し「開」になったとみています。5日午前5時27分に冷却を再開しました。
■5日 3号機原子炉で溶けた核燃料(デブリ)を冷却するための注水が約1時間にわたり停止。自治体などに通報が必要な重大事態だと東京電力が判断したのは停止の28分後でした。作業員が誤って、注水ポンプのスイッチにひじをぶつけたといいます。東電によると、警報装置の点検中で、注水停止警報を模擬警報と誤解し、すぐに事態を把握できなかった可能性があります。
■8日 11月22日に福島県沖で発生した地震について、東電は「対応と教訓」を発表。福島第2原発で、核燃料プールと、制御棒などを保管するプールから水があふれたと公表したのが2日後だったことについて「社会目線が不足」としています。公表基準の見直しを含め検討します。
(「しんぶん」赤旗2016年12月11日より転載)