九州電力は12月8日夜、定期検査で停止していた川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動しました。新規制基準に合格し再稼働した原発が定期検査で停止後に運転を再開したのは初め。11日に発電を始め、2017年1月6日に検査を終えて営業運転に移行する予定。
7月に就任した鹿児島県の三反園訓知事はこれまで2回にわたり、川内原発の即時停止を要請しましたが、九電は拒否し、9月下旬から原発の特別点検を実施しています。
川内原発では、2号機が今月16日から定期検査に入り、17年2月27日に発電を再開し、3月24日に営業運転に移行する計画。
鹿児島県は今後、川内原発の安全性を議論するため、有識者による原子力問題検討委員会を設置する方針。三反園知事は8日、コメントを発表し「検討委で安全性に問題があるとの意見が示された場合、九電に対し、稼働の有無にかかわらず強い対応を取る」と表明しました。
(「しんぶん」赤旗2016年12月10日より転載)