高浜原発40年廃炉・名古屋訴訟の原告団・弁護団は12月9日、名古屋地裁に福井県の高浜1、2号機の運転延長認可取り消しの第3次提訴と、同様に全国で初めて美浜3号機の認可取り消しを提訴しました。
原発は福島原発事故を受け、運転開始から原則40年とされ、規制委が認可すれば60年まで延長できます。高浜1、2号機は4月、美浜3号機は11月にそれぞれ延長認可されました。
原告団・弁護団は支援者約30人とともに横断幕を広げて地裁に向かい提訴手続き後、記者会見しました。
北村栄弁護団長は「例外中の例外と言われていたのに規制されない。どこかで止めないと」、藤川誠二弁護団事務局長は「例外の言葉が軽くなっていて恐ろしい」と提訴の思いを語りました。
甫守(ほもり)一樹弁護士は「特に美浜は敷地内に活断層がある可能性を否定できない」と危険性を指摘。原告に加わった松下照幸さん(美浜町在住)は「事故があれば偏西風により広く列島の問題になる。二度と福島の事故を起こさせてはいけない」と力を込めました。
今回の提訴で原告は114人となりました。
(「しんぶん」赤旗2016年12月10日より転載)