東京電力は12月6日、福島第1原発1~4号機建屋周辺の井戸(サブドレン)などからくみ上げた汚染地下水を処理する設備で漏水があったと発表しました。
東電によるとご午前6時43分ごろ、汚染地下水の処理設備の警報が作動。社員が確認したところ、配管から水が滴っていました。日6時45分ごろ処理設備を停止し、同7時28分に滴下の停止を確認したといいます。漏れた水は約20トンで、設備がある建屋内にとどまっているとしています。
同原発では、地下水流入により、1~4号機建屋にたまっている高濃度の放射能汚染水が増加。サブドレンなどからの地下水のくみ上げは、高濃度汚染水の増加抑制策として行われており、放射性物質を減らした上で海に放出しています。
同原発では12月5日に3号機原子炉への注水が約1時間停止したり、4日から5日にかけて1~3号機共用の使用済み核燃料プールで冷却装置が一時停止するなど、トラブルが続発しています。
(「しんぶん」赤旗2016年12月7日より転載)