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核のゴミ問題を討論・・岩手で全国交流会”政府は拙速”批判

272人が参加した「原発再稼働STOP!どうする核のゴミ!全国交流会」=11月27日、盛岡市内
272人が参加した「原発再稼働STOP!どうする核のゴミ!全国交流会」=11月27日、盛岡市内

 盛岡市で11月27日、原発再稼働を阻止し、核のゴミ問題を考える「全国交流集会」が開かれ、272人が参加しました。主催は原発問題住民運動全国連絡センターと岩手県実行委員会。原発が立地していない県では初めての全国交流集会です。

 実行委員会委員長の髙塚龍之岩手大学名誉教授は、岩手県が高レベル放射性廃棄物の最終処分場の候補とされる可能性が取りざたされていることを指摘し、「国民的議論をもとに最終処分地を合意するというのなら、核のゴミは増やさない、原発ゼロが国民的議論の入り口の最低の条件」と述べました。

 高レベル放射性廃棄物の最終処分をめぐる日本学術会議の原子力委員会への2012年の「回答」と15年の「提言」について今田高俊東京工業大学名誉教授が解説しました。「回答」は最終処分に関する政策の抜本的見直し、暫定保管と総量管理などを提言したもので、今田氏は、合意形成を後回しにしたまま、処分場を決めようとしている政府のやり方を「拙速」と批判しました。

 参加者は「国と東京電力が責任を果たすことを求める100万人署名」運動成功などを訴えたアピールを採択しました。

 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員と自由党の木戸口英司参院議員らが来賓あいさつしました。

(「しんぶん」赤旗2016年11月28日より転載)