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福島第1 港湾内フェンス損傷・・津波?放射性物質拡散抑止用

 東京電力は11月22日、福島県沖を震源とする地震と津波の影響を調査した結果、福島第1原発港湾内で放射性物質が拡散するのを抑止するために設置したフェンス2ヵ所で損傷が見つかったと発表しました。津波の影響と考えられます。

 第1原発事故により、同原発からは外洋とつながる港湾に大量の放射性物質が流出。東電は泥などに付着し拡散する恐れがあるとして、外洋への流出抑制を目的としたフェンスを港湾内に設置していました。

 港湾内防波堤先端に設けた海水の放射線を測定する機器が停止していることも確認しました。今回の地震や津波が原因かどうかは不明。

 また4号機近くにあり、大量の使用済み核燃料をプールに保管している建屋内で水たまりも見つかりました。東電は地震でプールの水面が揺れ、あふれたとみています。

 第1原発では津波警報を受け、作業員らが高台に避難。警報・注意報解除後に点検作業を実施しました。

(「しんぶん」赤旗2016年11月24日より転載)