静岡市葵(あおい)区で11月20日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働を許さない「ひまわり集会」(実行委員会主催)が開催され、3000人が参加しました。
集会で、実行委員長の林克・県評議長は、中電が規制委員会の審査で認めた浜岡原発敷地周辺の活断層により、熊本地震のような地震の可能性まで出てきたと指摘し「南海トラフ巨大地震の震源域の真上に立つ、世界一危険な原発の再稼働を許さないため力を合わせよう」と呼びかけました。
三上几・湖西(こさい)市長が、「私は浜岡原発の再稼働反対に真っ先に声を上げました。原発はテロにも狙われる危険なものだからです。本当に国防を考えるなら原発を無くすことが最も重要なことです」と力説しました。首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「私たちの運動が世論を動かし、鹿児島県や新潟県では原発再稼働に異議を唱える知事が誕生しました。この静岡でも世論を盛り上げ、一日も早く全原発を廃炉にさせよう」。
日本共産党の島津幸一広衆院議員が「総選挙に向けて原発再稼働反対の共闘を加速させていく。希望ある未来を開きましょう」と訴えました。
集会後、参加者らは「浜岡原発再稼働反対」「子どもを守ろう」などとコールしながら繁華街をパレードしました。沿道から手を振る応援や、一緒にコールする子どもの反応がありました。
集会会場には、8月に強制撤去された、経済産業省敷地前に設置されていた脱原発テントが、撤去以来初めて設置されました。
(「しんぶん」赤旗2016年11月21日より転載)