首都圏反原発連合(反原連)は11月4日、首相官邸前抗議を行いました。原発に反対する国民多数の声を聞かずに再稼働をねらう安倍晋三政権に対し、参加者は「いうこと聞かない総理はいらない」「伊方原発今すぐとめろ」とコールしました。
ドラムのリズムが響く官邸前。参加者は、反原連スタッフが配る「伊方原発再稼働反対」のプラカードや新聞の切り抜き、「福島は何も終わってないぞ」「命と故郷が大事」などの自作プラカードを掲げました。
東京都狛江市の女性(79)は、プラカードに「孫はかわいい、原発こわい」と書きました。「仮に事故が二度と起きなくても、使用済み核燃料の後始末を未来に押し付けたくありません。原発に反対するのは、人間の品性の問題です」
同墨田区の男性(70)は「原発は決して安価な発電ではない。核燃料サイクルも破綻しています。再生可能エネルギーへの転換をすべきです」と話しました。
友人と3人で参加した、同板橋区の女性(62)は、福島第1原発事故後も、原発のトラブルが起き続けているとのべ、「福島での教訓が生かされていません。すべての原発を止めて、廃炉にしてほしい」と語りました。
日本共産党の田村智子参院議員が参加し、スピーチしました。
この日は、800人(主催者発表)が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2016年11月5日より転載)