11月3日午前10時10分ごろ、福島県富岡町小良ケ浜にある、東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む汚染土を保管する仮置き場で、除染作業員片岡正次さん(59)=茨城県下妻市=が横転したショベルカーに頭を挟まれました。片岡さんはいわき市内の病院に搬送されましたが、約3時間後に死亡しました。県警双葉署が事故原因などを調べています。
除染を管轄する環境省によると、除染作業中に作業員が死亡したのは3人目。
同署などによると、片岡さんは仮置き場で、汚染土を積む大型トラックが通行できるよう、車両道を整備していました。土をならすためショベルカーで段差を走行した際、車両が横転したといいます。
現場は福島第1原発から南約6キロの地点で、放射線量が高い帰還困難区域内にあります。
(「しんぶん」赤旗2016年11月4日より転載)