大阪高裁
高浜原発3・4号機の運転差し止め仮処分の維持を認めた大津地裁異議審決定(7月12日)を不服として、関西電力が申し立てた抗告審の第1回審尋が10月13日、大阪高裁で開かれました。
審尋(非公開)のあと住民側は中之島公会堂で記者会見・報告会を行いました。
井戸謙一弁護団長は関電について「きょうで審尋を終えたいという姿勢だ」と指摘。関電は7日に、基準地震動の策定の仕方などについて準備書面5通を出しています。住民側が反論準備期間3ヵ月を求めました。裁判所は、準備期間を2ヵ月とし、12月26日に審理を終結すると決めました。井戸氏は「決定は来年2月ごろの可能性が高い」と語りました。
住民代表の辻義則氏が、①圧倒的多数の県民は大津地裁決定を喜んでいる②再稼働に固執する政府・財界・規制委に鋭く問いかける中身だ③原発裁判の萎縮を狙うかのような関電の一連の発言を許さない―の3点て意見陳述したと報告。「高裁でも大津地裁決定が擁護されるよう頑張る」と述べると、支援者は大きな拍手を送りました。
(「しんぶん」赤旗2016年10月14日より転載)