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九電、原発停止また拒否・・鹿児島知事「今後もさまざま要請」

 九州電力の瓜生道明(うりうみちあき)社長は9月9日、鹿児島県庁を訪れ、三反園訓(みたぞのさとし)知事に対し、7日に再要請を受けた川内(せんだい)原発1・2号機(同県薩摩川内市)の即時一時停止に応じないと回答しました。

 瓜生社長は、道路の避難体制の充実に向けた支援策や福祉車両配備の追加、定期検査前に実施可能な特別点検を回答書に盛り込んだことをあげ、「私どもは知事の県民の皆さんの不安軽減につながる政策をしっかりやってほしいということに対してお応えした」としました。

 回答書を受け取った三反園知事は、「私は、熊本地震を受けてできるだけ早く原発を停止して、再点検・再検証すべきだと強く強く強く要請してきた。この回答書は極めて残念でならない」と語りました。

 面会後、三反園知事は記者団に対し、「定期検査の前に特別検査をやるのであれば、専門家を交え、本当に安全なのかどうか自分の目で確かめて検証していきたい」とのべました。

 さらに「これからもさまざまな要請をしていきたい」「議会での理解が得られ次第、できるだけ早く検討委員会を設置したい。原発に頼らない社会を実現するために頑張ります」とのべました。

 三反園知事は先月26日、いったん原発を止めて再点検するよう要請。7日に九州電力本社(福岡市)に出向き、瓜生社長に再度停止を要請していました。

 1号機は10月に、2号機は12月に定期検査のための運転停止が予定されています。

(「しんぶん赤旗」2016年9月10日より転載)